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音楽

石田泰尚&山本裕康デュオ•リサイタル in 建長寺 Ⅲ

実際に聴きに行ったのは11/9日です。

プログラムは敬称略で

Vn.:石田泰尚
Vc:山本裕康

ベートーヴェン:3つの二重奏曲WoO.27より第1番ハ長調
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
グリエール:ヴァイオリンとチェロのための8つの二重奏曲 op.39

実は、このお二人のDuo DVDは発売日直後に購入して、何回も観ていて…
いつか聴きに行きたいと思っていたところ、やっと実現したものでした。

14:00開場、14:45開演ですが、13:00から整理券を配布するとチラシに書いてあったので少し早目に家を出ました。
北鎌倉までは宇都宮から湘南新宿ライン1本で行けますが、約3時間弱かかるので8時に出発…

実家が大船に近い横浜市という事もあり、宇都宮に転勤するまでは鎌倉へも何回も遊びに行っていた事もあって、本当はもっと早く家を出て北鎌倉ではなく鎌倉界隈を散策しようと思っていたのですが…
雨という天気予報だったために前日に断念。

しかし北鎌倉に着くと、こんな良い天気ではないですか!

 

まだまだ時間はあるので円覚寺に寄ったり…
驚いたのは、何と拝観料が電子マネーで支払えるとは!

 

それから北鎌倉古民家ミュージアムを覗いたり、アヒル隊長を見たり(笑)

建長寺に着いたのは11:30少し過ぎでした。
まだ開演まで3時間以上もあるので、どうしようかと思いましたが…
建長寺の中は広いので色々散策しようと思い中に入りました。

取り敢えずリサイタル会場である方丈へ行ってみると…

何と、既に整理券を貰おうとする列が出来ています。
整理券配布までにまだ1時間以上もあるし、開演までだって3時間はあるのに…
と思いながらも並びました。

で、GETしたのが15番の整理券。

整理券を貰うと14:00の開場までは自由行動?です。
境内をぶらぶらしていると、石田さん、山本さんと遭遇…

石田さんって見た目は怖そうで、リサイタルでも殆ど話はしません。
実際に昨年宇都宮のリサイタルでも、淡々と演奏し…
最後に「何か話した方が良いと言われたので…」と話し始めたくらいです。

でも、実際にはとても話しやすい良い人です。怖くないですよ(笑)

お二人と少しお話をして、開場をむかえます。

整理券の20番単位での入場とか…
という事は最初の入場組です。

入り口で靴を入れるビニール袋を貰い中に入ります。
私は正直者ですから(笑)、靴を脱いで袋に入れていました。
でも、周りには一緒に入った人は誰もいません。

皆、靴を脱いでそのまま入場し中に入ってから袋に入れるという高等技術の持ち主達でした(笑)

方丈の中は4列の座布団席があり、その後ろに4~5列の椅子席があり、奏者の周りをほぼ180度囲んでいます。
正座は苦になりませんが、以前よりは良くなったとはいえ膝に故障を抱えているのでほぼ中央の椅子席最前列を確保しました。
いや~、周りを見渡すと女性率が高い事…
きっと8~9割は女性だったかも知れません。

方丈の天井には4つの坊主が、いやBOZEのスピーカーが付いていました。
もちろん演奏はPAなしですけど。
これは私が見つけたのではなく、一緒に行った友人が見つけました。
ちなみに友人は今年253回目の演奏会とか…

最初にお坊さんが出てきて、何とみんなで「般若心経」を唱えました。
プログラムと一緒にフリガナ付きの般若心経のプリントが入っていたので、お二人はどんなメロディを付けるのかと思っていたのですが、そんな事はありませんでした(笑)

それから合掌し、お坊さんが宝冠釈迦如来を前に色々祈願をしてくれます。
今日のコンサートが楽しめるようにも祈願してくれました。

私は大人ですから、今日は2人なのでコンサートではなくリサイタルだという突込みはしませんでした!

そしていよいよお二人の登場です。
いつもと違って「障子」を開けて入ってくるのに少し笑えました。

山本さんの椅子の前には、DIYショップでも売っているような板が1枚置かれています。
もう少し何とかならなかったのでしょうか…

「畳」「座布団」「超満員」という厳しい環境の中で演奏が行われました。
時々、外から鳥の鳴き声が演奏に参加したりします(笑)

山本さんのバッハは何か枯葉の舞い散る中で聴いているような感じでした。
勿論、方丈には屋根も付いていますから枯葉が入ってくる事はありません。

椅子席で聴いたと言っても背もたれがある椅子ではないので、結構腰が疲れます。
休憩時間には友人と方丈の外に出てストレッチを…

ここでまたお二人に遭遇です。

山本さんが言われるのには、全然響かないので自分が出している音も聴こえず石田さんの音も聴こえにくいので厳しいと…
また畳なので靴を履いていないので余計に演奏しづらい。
さらに、板を踏んでいないと動いちゃうので大変だと…
もう一つおまけに、湿気のせいで調弦が難しい…

とやはり見た目以上に演奏家にとっては厳しい環境なんだな~と感じました。

聴いている方としては、運よくほぼ正面の席だった事もあり、楽器が奏でる本来の音を聴けて貴重な体験が出来て満足でした。

後半は山本さんが出てきてスタンバイをしたかと思うと、いきなり立ち上がり板を裏返すというハプニングも(笑)
ステージ・マネージャーに徹したT社長が裏表を間違えて置いたので、板にピンをさす穴があいていなかったのです。

お二人の生音が身近で聴けて、頑張って聴きに行ったかいがありました。

アンコールはヘンデル/ハルヴォルセン編 パッサカリア

これも熱演で良かったですね~

8時に家を出て、22時頃に帰宅と言う1日がかりのリサイタルでしたがとても楽しい休日を過ごせました。

そういえば、山本さんが方丈でスケールの練習をしているときに一般の参拝者に拝まれたとか(笑)