
東京ベートーヴェンカルテット 第24回定期演奏会
東京文化会館小ホールにて開催された東京ベートーヴェンカルテットの定期演奏会を聴いて来ました。
東京ベートーヴェンカルテットのメンバーは昨年も書いたので省略とはいかないですね(笑)
1st Vn:山中 光さん
2nd Vn:田村 昭博さん
Va:中川 裕美子さん
Vc:奈切 敏郎さん
プログラムは
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 K.159
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第7番 嬰ヘ短調 op.108
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130
アンコール
ハイドン;弦楽四重奏曲 第76番 「五度」 よりメヌエット
そもそもクラシック音楽は交響曲やピアノ曲から入ったので、実は最近まで室内楽はあまり聴いて来ませんでした。
ところが数年前に何かのきっかけで室内楽の生演奏を聴いて、CDで聴いている音楽とちょっと違う印象を受けました。
なぜ交響曲などのオーケストラ曲から入ったかと言うと、重厚な幾重にも織りなされた音の美しさ、管楽器打楽器による激しさ、及びそれらのバランスが気に入ったからです。
ピアノ曲は言葉は違うかもしれませんが、ドラマチックな部分にひかれました。
それに比べて室内楽は今ではそう思っていませんが、「地味な曲で楽しめるのだろうか?」という思いがあってCDでは聴く事はあっても生の演奏会には殆ど行かなかったという歴史があります。
しかし、生演奏を聴いてみたら小編成でありながら(逆に小編成だからか) 緻密な音の積み重ねによる美しさや奏者の一生懸命の演奏がもたらす緊張感というものを楽しめるようになったのだと思います。
この東京ベートーヴェンカルテットもその一つです。
良く聴きに行く日フィルの出身者や現メンバーが中心なので存在そのものは知っていましたが、主に荻窪を中心に演奏をされているので平日の夜は中々聴きに行く事は出来ません。
ちょうど1年ほど前、「今日は東京文化会館で定期演奏会があります」というメッセージを頂き、ちょうどその日は東京に出張していたので当日券で聴きました。
今年は、日程も調べてちょうどその日が東京出張だと分かっていたので前売り券を購入して聴きに行きました。
打ち合わせが終わって、東京文化会館に着いたのが18:00頃でしょうか…
30分ほど並んで。先頭から2番目に入場しました。
普段オケだと真ん中より後方が好みの席ですが、今回は室内楽で小ホールという事もあり…
最前列は恥ずかしいので(笑)前列から4列目のちょうど2nd Vnの真ん前に陣取りました。
曲の内容はと言うと前述したように室内楽は詳しくないし、そもそも音楽の専門家ではないので良く分かりません(笑)
でも、聴いて良かったか悪かったかは前提知識が無いので、その場で聴いた音が自分に何をもたらしたのかを中心に判断すると自ずと分かって来ます。
今回はモーツァルトは明るさや楽しさ、ショスタコーヴィチは不安や緊張、ベートーヴェンは重厚さ豊かさを味わいました。
ショスタコーヴィチは、昨日の「なでしこJAPAN」を応援している時の感情と何となく似ていました(笑)
本当は、曲の意味等を勉強して聴ければもっと良いのでしょう、少し時間がかかりそうです。
満足出来る演奏会でした。
終演後は2nd Vnの田村さんと遭遇…
日曜日に横浜みなとみらいホールで少しお話をしたばかりなので、今週お会いするのは2回目という事になります。
この写真では和やかな表情をされていますが、演奏時は大違いです。
楽譜を見つめる目力がすごいんです。
真剣そのもので、そもそもがイケメンなのでとっても格好良いです。
オケでの演奏はこんなに近くで見る事が殆どないので、今日は演奏中の表情にも圧倒されました。
最近は2週間続いた日フィル夏休みコンサートと今日の定期演奏会でお疲れ気味でした。
明日から少し休めるという事ですので、ゆっくりと休養をとってまた頑張って頂きたいです。
念のため写真はご本人の承諾を得て載せています。