
ピエタリ・インキネン
今日(3/13日)は、こんな催しに参加して来ました。
最初にシベリウス交響曲第1番のリハーサル。
休憩後から参加しましたので、きっと休憩前の続きなのでしょう…
多分最終楽章の終わりの部分だと思います、最初は金管と打楽器だけに指示を与えて演奏…
インキネン氏は指揮台の上の椅子に座って指示を与えています。
もちろん客席に背中を向けているので、細かな部分までは聞き取れません。
マエストロ自身でメロディーを口ずさみながら、細かな指示を与えます。
これが良い声なんですよ。これだけ聴いていても結構楽しめます。
音の強弱の指示が多かったと思います。特にクレッシェンドという言葉が多かったですね。
他のオケですがGPは見学した事はありますが、リハーサルは初体験です。
最初はかなり短めなパッセージで区切ってマエストロの納得がいくまで繰り返していました。
彼自身が唄って指示を出しています。
やはりヴァイオリン経験者(決めつけは良くないと思いますが…)、指揮台を下りてコンマス扇谷氏に細かい指示を出していました。
最後は、総譜を持って来て見せながらパート譜へのメモ書きの指示までしていました。
後半になると長めのフレーズ単位での演奏がありました。
マエストロは概ね満足した様子で今日のリハーサル終了です。
本番へ向けての取り組み方及び苦労が良く分かるリハーサルでした。
楽団員達はリハーサルという事もあり私服でしたが、扇谷氏だけスーツ姿… 普段からお洒落なんでしょう。
マスクをして演奏する方も数名見受けられました。
昨日時点で5名の方がインフルエンザだそうです。
勿論インフルエンザの方は乗っていませんでしたが、早い回復を願っています。
リハーサル後はインタビューです。
最初に専務理事の平井氏のご挨拶です。
公益財団化については、昨年11月に認可申請を行い4ヶ月間の審査が終わり、公益財団認定等委員会から3/1に総理大臣に向けて「公益財団化は問題なし」という答申がなされたとの事で、現在は認可の決定待ち状態だそうです。
確実ではありませんが、目処はついたという説明がありました。
その後は、音楽評論家の奥田佳道氏を司会としてマエストロにインタビュー、通訳は高島まき氏。
まずは、シベリウス・チクルスについて
チクルスそのものについては、フィンランド人である自分が、フィンランドとゆかりの深い日フィルと演奏するので「特別なイベント」だと思っていると話していました。
また過去に日フィルと何曲かシベリウスを演奏して上手くいっているので、全然心配はないそうです。
(最初に日フィルに来た時に、あけさんの全曲演奏CDを聴いたそうです)
日程は以下の通りです。
3/15、3/16 東京定期(サントリーホール) 第1番、第5番
4/19 名曲コンサート(サントリーホール)第4番、第2番
4/20 横浜定期(横浜みなとみらいホール)第4番、第2番
4/26、4/27 東京定期(サントリーホール)第3番、第6番、第7番
(私は東京金曜定期会員なので、3/15、4/19、4/26に聴く予定です)
この選曲ですが、順番通り演奏する事も考えたそうですが、面白くないのでこのようになったとか…
第3番から曲のスタイルが変わり始め、第4番からはハーモニー的な視点が入ったので、第4番と有名な第2番をセットにし…
ロマンチック感が残る第1番とオーガニックに発展した第5番を組み合わせ、残りの第3番、第6番、第7番をセットにしたそうです。
また、第7番は楽章がないので、前にも同じような演奏をしたそうですが今回も第6番と第7番は連続して演奏する予定だそうです。
良く覚えておかないと… フライングが(笑)
これまでは、シベリウスの曲はマーラーと一緒にやってきたが、その理由を尋ねた所…
同時代で同じウィーン時代の影響を受けた作曲家だけど二人は仲が悪かったので、セットにすると面白いと思ったそうです。
事実かは分からないと言いながら、マーラーがシベリウスに対して何番を振って欲しいのか聞いたところ、シベリウスはどれも振って欲しくないと答えたとか…
次の話題は9月に予定されているワーグナープログラムについて
今は非常にワーグナーに興味を持っていて、ニュージーランド等でも一緒にやったことがあるソリストと組めて最高のパフォーマンスが出せるだろうと言われていました。
また、オーケストラにとってもワーグナーの暗い音を表現するのは難しく、ニュージーランド響もそうであったように、日フィルもこの課題を克服する事によって素晴らしい成長をとげるだろうとも話されていました。
しっかりとしごかれそうですね〜
それから来年度の九州ツアーが決まっていますが。シベリウス・プログラムとチャイコフスキー・プログラムの二種類を用意しているとの事です。
ただし、今の段階ではシベリウス・プログラムではフィンランディアと第2番をやるという発表しかありませんでした。
チャイコフスキー・プログラムがどんなものになるか楽しみですね〜
実際のインタビューの様子ですが…
九州ツアーはスケジュールもタイトで大変だけど、日フィルとのツアーは初めてだし日本の違う場所に行け、違うオーディエンスに会うのが楽しみと語っています。
最後に撮影用のポーズをしてくれて終了です。
リハーサル1時間、インタビュー1時間の内容でしたが、普段経験出来ない事なので楽しかった!!
お土産に、今日リリースでしょうか?
昨年4月の東京定期 マーラー第5番のCDを頂いてきました。
さて、まずは15日のチクルス1回目が楽しみです。