
小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
栃木県総合文化センターで開催された小山実稚恵 ピアノ・リサイタルに行ってきました。
開演時刻が17:00という微妙な時間…
最初は映画を1本観てから行く予定にしていましたが、ちょっと疲れているので映画は中止にしました。
午後になって、少し眠くなって来てうとうとしていたら…
気がついたら16:00ちょっと前…
支度をして家を出たのが16:05分頃でしょうか…
車で行こうかとも悩んだのですが、渋滞にあったら大変だし空き駐車場を探すのにも時間がかかるだろうから歩きにしました。
途中でバス停の時刻表を見ても予想通りバスはありません。
やっとたどり着いたのが開演5分前でした。
場内に入った時には開演しますというブザーが鳴っていました。
間に合ったし、本気で歩けば家から総合文化センターまで50分で歩ける事が分かったので良しとしましょう。
前置きが長くなりました。
プログラムは
ショパン
ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9-1
ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21 より 第2楽章 変イ長調 ラルゲット(ピアノ独奏版)
バラード 第1番 ト短調 作品23
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
シューマン/リスト
献呈
リスト
ソナタ ロ短調
今日の席はチケットの発売日を勘違いしていて出遅れたため、最前列のセンターという席でした。
具体的に言うと目の前はピアノに刻印されている「STEINWAY & SONS」のロゴ …
過去にラン・ランと山下洋輔を最前列で聴いた事があるんですが、どちらもサントリーホール。
フォルテはちょっと頭を殴られたような感じでしたけど、デッドなホールが幸いしてかサントリーホールほど聴きにくくなかったです。
小山さんはコンチェルトを中心に聴く機会が多い方ですが、こんなに近くで演奏するのを見たのは初めてでした。
ソナタを除き、うっすらと笑みを浮かべて演奏していました。目を閉じて微笑んで演奏している時もあったし…
それに比べてソナタは、目をしっかりと開いて真剣そのものの演奏でした。
迫力がありました。
腕の筋肉の躍動感が凄かったですね〜
何を見てるのかって?
だって、 「STEINWAY & SONS」のロゴだけ見ててもつまらないし…
表情だけ見ていても、恥ずかしくなるし(笑)
やはり、フライング拍手があってちょっと残念。
せめて音が鳴っている間はやめて欲しいですね〜
隣の人が、 スピアナートとポロネーズの間で拍手しようと手を動かしたので睨みつけてあげました(笑)
あれ、曲の感想が無いですね。
ショパンの中ではバラードが良かったです。
他の曲との組み合わせから考えたら1番より3番か4番が良いと思うんですけど、これは好みですからね
ピアノ協奏曲 第2番とアンダンテ・スピアナートと〜を組み込んだのがちょっと意外でした。
ピアノのソロを中心に聴いている人には良いのかも知れませんが、やはりオケをバックに聴きたい曲です。
オケと共演する場合と、曲の内容もちょっと違うしね…
リストのソナタはミスタッチも少しあったけど、良い演奏でした。
小山さんで聴くのは初めてでしたが、中盤のテンポが早かった…
こんなテンポでの演奏を聴いたのは初めてだと思います。
調子が良くて音が走ったのか、最初からこの解釈かは分かりませんが軽い衝撃を受けました。
アンコールは3曲
リスト:愛の夢
リスト:ためいき
ショパン:華麗なる大円舞曲
この華麗なる大円舞曲も早かったですね〜
まるで小犬のワルツを弾くような感じでした。
小山さんのサインは何回か貰っていたり、過去にはツーショットで写真を撮ってもらったりしているので今日はCDを購入する予定は無かったのですが、新しい「ヴォカリーズ」というCDが出ていて、様々な作曲家の小曲が詰まったCDでした。
アルバムデビュー25周年記念作品だそうで、つい買ってしまいました。
という事でサインも頂きました。
小山さん全体の印象としては、いつも通りでした。
演奏中の細かな表情は初めて見ましたが、演奏後の笑顔と仕草が可愛らしい。
年齢を考えたら可愛らしいという言葉はそぐわないけど、やっぱり言葉で表すと可愛らしいが一番。
そもそも小山さんはトークが苦手で、今日もそうでしたが過去に何回か話しかけた時も恥ずかしそうにニッコリしながら小さい声で話してくれるんです。
やっぱり可愛いです(笑)