
仙台フィル復興チャリティー・コンサート
プログラム
指揮者:山下一史
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ドヴォルジャーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
さて直前まで伏せられていたショパンPコンのソリスト…
予想通りK山さんでした。
あっ、もう隠さなくて良いのか(笑)
小山実稚恵さんです…今回の趣旨に賛同し無償出演です。
日フィルの弦楽奏者も各部2名(合計10名)の応援がありました。
昨日も書きましたが仙台フィルは一度生で聴いてみたかったオケです。
一言で言い表すと、とても優しい音を出すオケでした。
特に今日はオーケストラで演奏が出来るんだという喜びが伝わってきました。
地元では、被災者を応援するために少人数で室内楽を中心に演奏活動をして来たメンバー達…
でも、彼らもある意味で被災者なんですよね〜
そんな思いがひしひしと伝わって来て、涙なくては聴けない演奏でした。
小山さんもいつもより気合いが入っていたようです。
しかし、震災後の仙台フィルのメンバー達はフルオケでの演奏機会は殆ど無かったと思うんです。
ましてコンチェルトなんかは…
コンチェルトって指揮者も含めてオケは想像力が必要だと思うんです。
ソリストがどう動くのか勘を働かせて上手く合わせる…
やはり勘が少し鈍っていたのでしょう…
小山さんがどういう演奏をしたいのかを、必死になって見極めようとする一生懸命さが伝わって来ました。
普段なら、 そんな裏事情が伝わって来る事は滅多にないですが、今回はそれが聴いている我々にも程よい緊張感を与え息をするのを忘れるほど真剣に聴き入りました。
結果は素晴らしい演奏でした。
ドヴォ8も優しいながら切れのある演奏でした。
今日は仙台フィルを応援する目的のコンサートなのに、逆に我々が力を貰った気がします。