
第643回 日フィル 東京定期演奏会
今回から新シーズンの東京定期演奏会です。
プログラムも昔のイメージと似たような感じになりました。
プログラムは
指揮者:小林研一郎(柱冠指揮者)
コンマス:扇谷さん
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
前にも書いたのですが、小林研一郎ってあまり得意な指揮者ではありませんでした。
どちらかというと苦手な部類…
何故かというと、唸るのがうるさいのと、どういう訳か演奏が爆音になって破綻してしまう事もあるという二点でした。
でも、ここ数年は唸ってはいるものの目立たなくなり(今日も2回ほど微かに聞こえましたが…)、そんなに爆音も出さなくなりました。
さて今日の演奏ですが、全体的には満足のいく演奏でした。
特に後半の第4番は良かったですね〜
細かい事を言うと、縦の線があっていない部分があったり、特に前半の第2番ですが1stホルンが不安定だったり、第2番の最後がちょっと破綻しそうになったりとありましたが…(細かくないって?)
オーボエとかクラリネットとか凄く良い部分もあったし…
ちょっとフルートはやりすぎのような気もしないでもありませんでしたが…
まぁ、40分超えの2曲を演奏するのですから色々ありますよね〜
良い新しいシーズンのスタートだったと思います。
ただ、第4番の第2楽章と第3楽章の間に再度チューニングを行った意味はちょっと分かりませんでした。
7/6のさいたま定期のblogの中で団員さんが亡くなったと書きましたが、今日のプログラムに掲載されていました。
その日は関係者が誰も公表していなかったので詳しくは書きませんでしたが…
コントラバスの桑田文三氏です。
彼は日フィル財団が解散された頃からの団員さんでした。
確か今日のプログラムのブラームスとかお好きでしたね… 後はマーラーとか
背が高いからコントラバスを始めたという面白い方でした。
私は、さいたま定期の休憩時間にたまたまFacebookを見ていたら、17時23分に亡くなったという団員さんの書き込みを見つけました。
後半はベルリオーズの幻想交響曲…
曲中の弔いの鐘で涙ぐんでしまった事を思い出しました。