
小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
実際に聴きに行ったのは9/21日です。
プログラムは
シューベルト:即興曲 変イ長調 作品142-2
シューベルト:即興曲 変ト長調 作品90-3
シューベルト:即興曲 変ホ長調 作品90-2
シューベルト:即興曲 変ロ長調 作品142-3
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 <月光> 作品27-2
ショパン:ポロネーズ 第2番 変ホ短調 作品26-2
ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 作品49-1
ベルディ/リスト:リゴレット(演奏会用パラフレーズ)
リスト:<巡礼の年 第2年 イタリア>より第7曲 ダンテを読んで<ソナタ風幻想曲>
那須野が原ハーモニーホールで企画されている、小山実稚恵さんの~ピアノの旅~ 全5回中の3回目です。
過去の2回は大ホールで開催されましたが、現在大ホールはパイプオルガン設置の工事中で今回は小ホールでの開催です。
ホールの入り口にはこんな看板が…
那須野が原ハーモニーホールのピアノって昨年はトラブル続きでした。
小山実稚恵ピアノ・リサイタルでは調律が上手くいかずに、予定していた曲が演奏できない事もありましたし、ジャン=マルク・ルイサダのリサイタルのときは弦が切れたりしました。
でも、それは大ホール。
これが小ホールです。
天文台ではありません(笑)
大ホールも小ホールもピアノは同じスタインウェインD-274です。
小ホールは最初の数列は平面ですが、それより後ろは前の席との段差も大きく最後尾でもステージとの距離はかなり近いです。
私の席は前から9列目のど真ん中…
ちなみに約400人収容のホールで14列まであるので、全体としてもほぼ真ん中の席でした。
ステージとも近く演奏者の表情も良く見え、私の席からは鍵盤も良く腕・指の動きもバッチリ観察できました。
それよりも音がダイレクトに届くので、演奏を独り占めした感じです。
小山さんはグリーンを基調に、茶色とか色々な色が混ざったドレスで登場…
一言で表すと「広場の色」(笑)
プログラムを見て、きっとシューベルトは一気に演奏するのかと思っていましたが1曲目を演奏した後に一度ステージから去りました。
残りの3曲は連続で演奏するんだろうなと思いました。
小山さんもきっとそのつもりだったのでしょう。
しかし、空気を読めない一部の人が3曲目の演奏後拍手を…
小山さんはちょっと苦笑いをしながら拍手に答えていました。
大人ですね~
ショパンも連続で演奏するつもりだったと思いますが、やはりポロネーズが終わった段階で軽い拍手がありました。
でも、それぞれの曲ではフライングも無く十分に余韻を楽しめましたので、マナーは良かったと思います。
一部でガサガサ音はありましたけど…
ヴェルディとリストはとても迫力があって良かったです。
巡礼の年というと村上春樹を思い浮かべますが、かれが小説の中で書いたのは第1年スイスの中の「Le mal du pays」です。
ダンテを読んで<ソナタ風幻想曲>は幻想曲とありますが非常に激しい曲です。
まぁ地獄をイメージした曲ですからね~
アンコールは2曲。
その中でも、後で聞いたのですがショパンPコン2番をソロに編曲した曲が最後に演奏されました。
これは良かったですね~
今回のリサイタルを聴いて思った事…
今後も小ホールで開催して欲しいという事です。
大ホールに比べたら満足度が大きいです。
興行的に問題があるなら、昼と夜で2回開催するとかチケット代を高く設定するとか…
とても満足できるリサイタルでした。
しかし、事件はその後におこりました。
那須野が原ハーモニーホールは自宅から40キロちょっとありますので車で移動です。
余韻にひたって運転していたら、知らない間に街灯も無い真っ暗な山の中を走っていました(笑)
全ての道は宇都宮に通じるとまでは言いませんが、大体方向があっていれば宇都宮に繋がるのですがちょっとあせりました。
きっと帰りは50キロ以上走ったのではと思います(笑)