
金子三勇士 ピアノ・リサイタル
金子氏は昨年の6月に栃響定期演奏会のソリストとして宇都宮で演奏をされました。
曲はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。
もちろん聴きに行きましたが、その時は体調を崩されていて辛そうに演奏をしていました。
後で聞いたら扁桃腺の炎症がおきていたそうです…
体調が良い時に聴いてみたいと狙っていたのですが、東京出張と金子氏のリサイタルの日程が合いません…
昨年、浜離宮だったか出張当日にリサイタルがあったのですがチケットが完売で行けずに、やっと今日宇都宮で聴けました。
今日のリサイタルも私の入院時期がはっきり決まらなかったので、チケットを購入したのが3週間前…
前の方の席はうまっていて、とれたのが後ろから3列目でした。でもど真ん中の席。
予想していたより、ピアノの良い響きが聴こえました。
プログラムは
ショパン:バラード第1番 ト短調op.23
ショパン:プレリュード第15番 変ニ長調 op28「雨だれ」
ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 op.64-1 「小犬のワルツ」
バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816
バルトーク:ミクロコスモスSz.107より「オスティナート」
バルトーク:10の易しい小品第5曲「セーケイ人たちとの夕べ」
バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲 Sz.56
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:愛の夢第3番 変イ長調 S.541
リスト:スペイン狂詩曲 S.254
ちょっと前に宇都宮市文化会館のサイト情報から演奏曲の中に「ショパン:フランス組曲第5番」とあったので、これは何だと思いながらFacebookにもそのまま書きましたが、入場してさっそく確認したらやはり「バッハ」の間違いでした。
全体を通しての感想は、凄くリズム感のある演奏でした。
わざとリズムを変えて演奏した部分はあるものの、基本的にはリズミカルな演奏に終始しました。
金子氏自身もそのリズムに合わせて楽しそうに演奏している様子でした。
また、イメージ的に力強い演奏を思い浮かべますが、プレリュード第15番等で繊細な所も見受けられました。
バラードはラン・ランの来日中止で聴き損ねましたが、今日聴く事が出来て本当に良かった…
第1番はト短調ですが、変イ長調で始まる序奏を聴いた時にゾクゾクしました。
風邪をひいて寒い訳ではありません(笑)
バッハは息をするのを忘れてしまうほどに聴き入ってしまいました。
近くにいた人で、急に大きな呼吸音が聴こえていたら済みません(笑)
バルトークはピアノ・ソナタはたまに聴く機会はありますが、今日のプログラムのような曲は滅多にないと思います。
個人的には、ピアノ・ソナタでも15分くらいなのでそっちが聴きたかったですけど…
ラ・カンパネラは久しぶりに演奏したそうです。
これは昨年の栃響定期演奏会でのアンコールでした。
評判が良かったので演奏してみましたと言っていました。
スペイン狂詩曲は力強く身体に響いて来るような演奏…
ご本人もピアノが壊れたらどうしようと思って演奏していたとか。
でも、強く弾いたからと言って壊れる事はないと思います。
昨年、ルイサダはショパンのプレリュード18番でピアノの弦を切りましたから(笑)
不謹慎ですけどスペイン狂詩曲みたいに肩を叩いてもらったら気持ち良いだろうな〜 と思いました…
アンコールは
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」の第2楽章
ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 op.9-2
アンコールはしっとりとした良い演奏でした。
終演後の金子氏です。
サインを書いてもらう時に、何か色々書いてるな〜 と思ったら、メッセージ付きでした。
また聴きに行きたいと思います。
ロシアものが良いかな〜