
第664回 日フィル東京定期演奏会
実際に聴きに行ったのは10/24日です。
プログラムは
指揮者:アレクサンドル・ラザレフ(首席指揮者)
コンマス:扇谷さん
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 ハ短調 作品43
まずは弦楽セレナーデですが、何かと闘っているかのような挑戦的な弦セレに聴こえました。
ラザレフが振ると、こんなイメージになるんだ~
という感じで聴いていました。非常に濃厚な弦楽セレナーデでした。
タコ4の初演は1961年キリル・コルドラシン指揮のモスクワ・フィル…
ラザレフはそのコルラドシンから受け継いだショスタコーヴィッチ直筆の賛辞が書き込まれたスコアを持ち込みました。
コンドラシンは1978年、オランダへの亡命前にスコアをラザレフに託したそうです。
正直に言って、この曲は構成が難しくて良く分からないんです(笑)
そのせいで、今まではあんまり聴いた事がありませんでした。
しかし、24日の演奏は素晴らしかったの一言…
大スケールでの力強さとそれに反するような緻密さが組み合わされて、各パートのソロ演奏も良かったし…
でも、やっぱり曲そのものは良く分からないや(笑)
まぁ、分からないなりに集中して聴けたという事もあるんでしょうね。
曲が終わって、最初は手を顔の前に持ってきたラザレフ…
指だけがもにょもにょと動いています。
その後、両手で顔を覆いしばらくそのまま…
客席もその様子を演奏の余韻に浸りながら見つめています。
1分なのか2分なのか静かな時間が流れました。
やっとの事で手をおろしたラザレフ…
場内からは割れんばかりの拍手が鳴り止みませんでした。
24日の定期演奏会は、今年聴いた日フィルの中で一番記憶に残るかも知れません。