
ベルリン交響楽団 ベートーヴェン・チクルス
6/21日、22日の2日間で全4公演のベートーヴェン交響曲チクルスです。
色々あって(まだ継続中ですが)直前まで行こうか悩んでいましたが、自分では何も出来ない事だし、ベートーヴェンに癒しと勇気を与えて貰うために聴きに行く事にしました。
6/10日に諸田由里子さんのピアノ・リサイタルを聴いて約10日後ですが、何だかとても長い間、生音を聴いていないような気がしました。
プログラムですが
指揮者:リオール・シャンバダール
6/21日 14:00~ 第1回目
交響曲 第1番 ハ長調 op.21
交響曲 第2番 ニ長調 op.36
交響曲 第5番 ハ短調 op.67 「運命」
ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番(アンコール)
エルガー:「エニグマ変奏曲」より「ニムロッド」(アンコール)
6/21日 18:00~ 第2回目
交響曲 第4番 変ロ長調 op.60
交響曲 第3番 変ホ長調 op.55「英雄」
グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲より「朝」(アンコール)
メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」間奏曲(アンコール)
6/22日 11:00~ 第3回目
交響曲 第6番 ヘ長調 op.68 「田園」
交響曲 第7番 イ長調 op.92
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲(アンコール)
6/22日 16:00~ 第4回目
交響曲 第8番 ヘ長調 op.93
交響曲 第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」
ソプラノ:ソーニャ・シャリッチ
アルト:シュタイン・マリエ・フィッシャー
テノール:アッティリオ・グラセール
バス:トマシュ・ヴィア
合唱:栃木県楽友協会合唱団
それにしても、何で宇都宮なんでしょう?
いや、嬉しいんですけど…
ベルリン響は6/14日から7/6日までの間に全国14箇所で公演を行います。(非公開の公演は除いてあります)
宇都宮のチクルス以外は、各都市で1公演だけです。
それが宇都宮では4公演…
さらに第9番は宇都宮公演だけなので、そのためにソリスト4人を連れてくるなんて…
シャンバダールとベルリン響は2年前の今頃(6/23日)も宇都宮で公演がありました。
「未完成」「運命」「新世界より」と3大交響曲でした。
その時の餃子の味が忘れられないんでしょうか(笑)
今回は1週間くらい宇都宮に滞在しチクルスの準備に余念がなかったようです。
演奏するほうも大変でしょうが、聴くほうも大変でした。
特に私は疲れ気味だったので、凄く体力を使いました。
4公演終わったら、フラフラになった程です…
友人のM田さんがこれを読んだら「甘い!」と良いそうですが(笑)
全体的な感想としては、ドイツの楽団らしい鍛えられた円熟した演奏が聴けました。
柔らかくて、自然な音でした。
特に感動したのは「田園」でした。
いや~、雷雨・嵐からの牧歌… 最近の宇都宮の豪雨を象徴するような感じでした(笑)
また楽しみにしていたのは第2番と第8番…
これは両方ともちょっと残念な感想です。
第2番はもう少し集中すれば何とかなったかな~という演奏でした。
第8番は演奏そのものはとても満足出来たのですが、それ以外の理由で台無しです。
同じように第9番も、ゾクゾクするような低弦の響きから歓喜の歌へと良い演奏及び合唱でしたが、同じ理由で台無しです。
私は4公演のセット券を購入したので全ての回を同じ席で聴けました。
右側は通路なので、左隣は毎回変わりました。
第4回目の時は、そこにガキ…失礼しましたお子さんが座っていました。
おそらく合唱に参加されている方のお子さんなんでしょう。
家族の方が聴きに来る事は反対しません。
お子さんが聴きに来ることも反対はしません。
しかし、嫌がるガキ…失礼しましたお子さんを無理やり連れてくるのは如何なものでしょうか。
第8番と第9番では、足をブラブラさせたり何やらブツブツ呟いたりゴソゴソやっていて…
満足に集中して音楽に没頭する事は出来ませんでした。
宇都宮では、冬に主なもので宇都宮第九合唱団演奏会(管弦楽:日フィル)、栃木県楽友協会「第九」演奏会(管弦楽:栃響)があります。
これらは、それぞれの合唱団が主役なのであまり細かい事は望みません。
それが分かっていた上で聴きに行きますので…
今回はどういう経緯で第9番が実現したのかは知りませんが、ベルリン響のベートーヴェン・チクルスの一環なので主役はベルリン響です。
少なくとも私はそう思って聴きに行きました。
ちょっと空気を読んで欲しいですよね~
言いすぎですかね…
まぁ、全体的にはちょっと沈みがちでかつ疲れ気味だった心と体を癒してもらえたと思います。