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藤原功次郎トロンボーンリサイタル in 東京文化会館 – 1871日の奇跡 –

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実際に聴きに行ったのは10/12日です。

リサイタルのタイトルにある1871日とは功次郎さんが2008年の第6回東京音楽コンクール金管部門で第1位及び聴衆賞を受賞してからリサイタルまでの日数です。
この間には2009年には日フィルに入団、そして記憶の新しいところでは昨年ウィーンで行われたININTERMUSIC INTERNATIONALER SOLISTEN WETTBEWERB 2012で優勝しました。

今回のリサイタルは東京音楽コンクールの主催者である東京文化会館(公益財団法人 東京都歴史文化財団)の共催で実現されました。

2~3日前まではINTER MUSICAの優勝記念リサイタルでウィーンでの演奏を行い、帰国後に時差ぼけをおこさないように寝ないで夜11時まで練習してこのリサイタルに臨んだそうです。

プログラムは

トロンボーン:藤原功次郎(もちろん)
ピアノ:原田恭子

ゲスト

ナレーター:吉田孝
トロンボーン:古賀慎治
フラダンサー:上原まき

カッチーニ:アヴェマリア
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
イウェイゼン:トロンボーンとピアノのためのソナタより第3楽章
アンソニー・ディロレンツォ:トロンボーン協奏曲「リトルカウボーイ」

藤原功次郎:だから優しく、と空が言う
藤原功次郎:1871日の奇跡
藤原功次郎:風
菅野祐悟:Security Porice
吉松隆:トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」 ピアノ版:世界初演

電車の関係で17:30頃に東京文化会館に着いたのですが、その時点で小ホールの入り口手前(スロープの下)にもう10人ほど集まっていました。
まだ開場時刻の1時間も前なのに…
悩んだ結果、並びました(笑)

18:00に小ホールの入り口まで進むことが許され、そこから開場の18:30まで結局1時間並んでいました。

自由席なので好みの席を確保するためには仕方がないですね。
このホールでの好きな席はH列からM列の19番の席…

椅子の角度がステージの中央を向いていて、右側を斜めに通路があるので前に人がいないのです。
この日も何とかH列19番を確保しました。

ピアノ伴奏はいつもの原田さん。
最初はカッチーニ、モーツァルトと静かにリサイタルが始まりました。

その後はイウェイゼン、ディロレンツォと活気がある曲が続きます。
前半はじっくりと聴かせるタイプの演奏でした。

後半が始まって最初の3曲は功次郎さん作曲の曲…
それもゲストを交えての功次郎ワールドが展開されました。

最初の「だから優しく、と空が言う」は何と「スーパーニュース」等でお馴染みの吉田孝氏がナレーションを担当し…
功次郎さんはトロンボーンではなくピアノ演奏です。

なぜピアノ?と思われるでしょうが、実際にはピアノ歴・作曲歴の方がトロンボーン歴よりも10年以上も長いのです。
とても素晴らしいピアノ演奏でした。

最後に指が離れるさいに鍵盤を引っ掛けてしまい余計な音が鳴り響きました…
功次郎さんは「ミスってしまってごめんなさい」と言っていましたが、演出かもと思えるような感じで笑いをとっていました。
目標はピアニストになる事でしたという話と、ミスがシンクロして何か会場の空気が一気に軽くなった気がします。

「1871日の奇跡」は藝大時代の恩師である古賀氏とのトロンボーン・ディオでした。
古賀氏から功次郎さんの学生時代のエピソードを聞きましたが、功次郎さんの名誉のために内緒にしておきます。

ヒントは「のだめカンタービレ」第3卷の30頁前後です…
読まないで下さいね(笑)

「風」は上原さんのフラダンス付きの演奏になりました。
これも面白かったです。

菅野祐悟氏のTVドラマSPの中からSecurity Poriceを演奏…

最後が日本フィルシリーズで吉松氏が作曲した「オリオン・マシーン」のピアノ版、世界初演です。
功次郎さんも日フィルで第1楽章と第2楽章を演奏したのを聴いていますが、全楽章を聴くのは初めてです。

世界初演という事は、ピアノの原田さんもこの曲を演奏するのは始めてという事ですね。
とてもエキサイティングな演奏でした。

アンコールは

ズィーチンスキー:ウィーン、わが夢のまち
富田勲:映画「おとうと」メインテーマ

の2曲でした。

終演は予定時刻の21:00を30分も過ぎていました。

これからがまた大変…

この日は10/23日に発売される功次郎さんのCD「花と風と功次郎と」の会場限定先行販売及びサイン会がありました。
いや~、サイン会に並んでいましたね。

ところがホールの閉館時刻がせまり、追い出される事になりました。
サイン会は会場を楽屋口に移して継続です。

功次郎さんが右手に持っているのは先行販売されたCDです。
ちなみに左手は栃木限定販売のミルキー(笑)

今まではお酒類を差し入れしていたのですが、いつも重くなってしまうので疲れたときには甘いものをと思い限定品にしました。

最初のサイン会には原田さんもいたのに、会場を移したら功次郎さんだけでした。
でも最後に出口で原田さんともお話が出来たので良い事とします。

結局、東京文化会館には5時間くらいいた事になりますが、楽しいリサイタルでした。

笑いました…
泣きました…
感動しました…