
第95回 栃木県交響楽団定期演奏会
実際に聴きに行ったのは6/9日です。
6/9日の夜に詳細を書こうと思っていたのですが、昨日のblogを見ていただければ分かりますがメガネが壊れるという事故があって、そのまま忘れてしまいました。
プログラムは
指揮者:三原明人
ソプラノ:平井香織
フンパーディンク:歌劇「ヘンデルとグレーテル」前奏曲
チャイコフスキー:バレエ組曲「眠れる森の美女」
マーラー:交響曲 第4番 ト長調
最初に事件がありました(笑)
何と6/15日に旧栃木県と旧宇都宮県が合併して現在の栃木県になり、今年で140年とか…
そこで、「県民の歌」をみんなで歌いましょうと…
栃木県で生まれ育った人はこの歌は知っているのかも分かりませんが、私みたいに転勤で大人になってから来た人はきっと知りません。
恥ずかしながら、こんな歌があることさえ知りませんでした。
栃木県オペラ協会から何人かがステージに現れて歌っていました。
さて、実際の定期演奏会ですが…
良くも悪くも、何といってもマーラーですね。
マーラーやブルックナーなどは編成が大きく沢山のメンバーがステージに乗れますのでプロに比べて演奏機会が少ないアマオケでは取り上げられる事も多いかと思います。
でも経験上はチャイコ、ブラームス、ベートーヴェンがやはり多いとは思いますけど…
この場合は倍管にするケースが多いですけど。
またマーラーは演奏が派手で、スコアには細かい指示が書かれているので曲そのもの理解があまりなくても技術的に対応できればそれなりの演奏が出来るので選ばれる可能性もあるかと思います。
ただし、 第4番はトロンボーン、チューバが入っていなかったり、第4楽章の天上の生活を歌えるソリストを用意するのが大変なので滅多に演奏される事はないと思います。
偏見かも分かりませんが、アマオケはプロに比べて弦楽器が弱いオケが多いと思っています。
管楽器や打楽器などは小学校の鼓笛隊に始まりブラバン、吹奏楽などと早いうちから経験する機会の多い楽器ですが、弦楽器は子供のときからプロの演奏家を目指している人以外は早くて高校や大学で始める人が多いのではないでしょうか。
Vnを例にすると上手な人は1st、そうでない人は2ndを演奏する事が多くVnパートの中でもバランスが取れていないアマオケも何回か聴いた事があります。
でも栃響に関して言えば、弦楽器も素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
何でこんな事を書いたかというと、たとえばモーツァルトなど弦楽器が中心の曲はアマオケで演奏される事があまりなく、管楽器が活躍する曲が多いという印象があるからです。
こういった意味でもマーラーなどは最適な曲かも知れません。
さて実際の演奏ですが、やはり「マーラー」って難しいな~ というのが率直な感想です。
勿論、すごく良かった部分もありましたが全体的にはメンバーの方にとってはくいの残る演奏だったのではないでしょうか。
ソプラノも声が通らずにちょっと不満な部分はありました。
でも、批評をするために聴きに行っているのではありませんので、気持ちよく聴けました。
マーラーが終わってほっとしたのでしょうか、アンコールのヨハン・シュトラウスⅡ世「春の声」はオケもソプラノも満足のいく演奏だったと思います。
今回の定期演奏回にマーラーの第4番を選択したというチャレンジは評価出来ると思います。
ただし、やはり休日の午後に行われるアマオケの定期演奏会です。
今回のプログラムを本当に聴きに来たかったと思っている人はそれほど多くなかったのではないでしょうか。
マーラーの第3楽章、第4楽章あたりで席をたって帰っていく人も結構見受けられました。
自分たちが演奏したい曲をやるという事も理解できるし良いと思いますが、例えばもっとなじみのある曲を前プロに入れるとか工夫も必要なのかも知れません。
このあたりは、難しいですね~
次回の定期演奏会は2014/2/2です。
曲目はまだ書いてはいけないかも分からないので書きませんが、ブラームス、シューマン、R.シュトラウスの組み合わせです。
今回の定期演奏会でくいの残っている方は、来年の演奏会に向けて頑張って頂ければ良いかと思います。
当然、聴きに行く予定です。