
ピアノとフルートの夕べ
実はこのコンサートは当初の予定には入っていませんでした。
11/3(土)の東フィル演奏会の感想にも書きましたが、ピッコロをノリノリで楽しそうに演奏しているさかはしさんを拝見しフルートソロも聴きたくなり行ってきました。
栃木県総合文化センターなら時間的に間に合いますが、宇都宮市文化会館は遠いのでどうしようかと思いましたが、今月のどこかで宇都宮第2地方合同庁舎行く予定があったので、今日に合わせて行って来ました。(文化会館と近いんです)
プログラム:2部構成です。
(1部)
フルート:さかはし矢波
ピアノ伴奏:荒井庸子
フォーレ:ファンタジー
プーランク:ソナタ
マスネー:タイスの瞑想
モーツァルト:アンダンテ
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
(2部)
ピアノ:五月女慧(けい)
モーツァルト:キラキラ星変奏曲 ハ長調 KV.265
ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23
メンデルスゾーン/リスト:歌の翼に
シューベルト/リスト:ます
ラヴェル:ラ・ヴァルス
宇都宮市文化会館の小ホールは初体験でした。
思ったより立派なホールで、そんなにデッドなホールではありませんでした。
今日のコンサートは主催が五月女慧を囲む会という事で、演奏を最後まで聴いた感じでは聴衆も五月女さんを応援しているような方が多かったような気がします。
まぁ、私はさかはしさん目当てで行ったんですけど…
また東日本大震災のチャリティーも兼ねており、最後に日本赤十字社への義援金贈呈式?もありました。
第1部ですが…
最初の曲が約2週間前にホテルオークラロビーコンサートで難波薫さんが演奏した曲…
ロビーという普段とは変わった場所で演奏したファンタジーも良かったですけど、やはりホールで聴くファンタジーの方が聴き慣れているので安心して聴けました。
演奏されたさかはしさんはラジオでパーソナリティをされている事もありトークも楽しく、演奏する曲をおもしろ可笑しく解説してくれました。
しかし、ブーランクのソナタでは3曲構成になっていると説明されたので、 各楽章の間で拍手が…
じっくり聴きたかったのでちょっと残念でした。
これは聴衆が悪いんですけどね…
全体を通して安定した演奏を堪能出来ました。
ドップラーのハンガリー田園幻想曲は何か演歌みたいな曲でした。
ちなみに、さかはしさんはこの曲を聴いてフルーティストになりたいと思ったとか…
アンコールはラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌでした。
ピアノ曲とオーケストラ版は聴いた事がありますが、フルート&ピアノでの演奏は初めて聴きました。
追悼の意を込めて演奏すると言われていましたが、フルートの透き通った音色が綺麗で少し涙ぐんでしまいました。
第2部に移ります。
五月女さんは、普段はイタリアに居住し活動されている方です。
久しぶりの日本での演奏なのか、とても緊張されているようでした。
キラキラ星変奏曲は生で初めて聴いたかも…
メンデルスゾーンの歌の翼には、元々は「6つの歌」の2曲目です。
ラヴェルのラ・ヴァルスはフランス語で「ワルツ」の意味だそうです。
緊張されていたのか、あえてそうしたのかは分かりませんが弱音も少し強めに弾かれていました。
また今日の曲は激しい曲が多かったので、音のばらつきが気になりました。
特にシューベルトの「ます」は「ます」が水面を飛び跳ねているようなイメージでした。
アンコールはリスト:ラ・カンパネラ
全体的には、力強い演奏で楽しかったです。
会場ではCDではなくさかはしさんの「つれづれ放送局」というエッセイ本を売っていました。
ザ・フルート誌での連載を集めた本のようで面白そうなので購入し、終演後にサインを頂戴しました。
そういえば、今売っているザ・フルートには灘波さんがモデルになって掲載されているし買ってみようかな(笑)
フルート吹けないですけど…
最後にロビーで写真を頂きました。
やはりオケで乗っている時の白シャツ・黒服より、自然で格好良いですよね〜