
第661回 日フィル東京定期演奏会
実際に聴きに行ったのは6/27日です。
プログラムは
指揮者:ピエタリ・インキネン(首席客演指揮者)
コンマス:扇谷さん
シベリウス:交響詩「夜の騎行と日の出」 作品55
マーラー:交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
インキネンのマーラーは、2010年12月に第1番「巨人」、2011年9月に第3番、2012年4月に第5番と聴いて来ました。
この第6番は、当初は2011年4月に演奏される予定でしたが、震災等の影響でフィンランド政府による日本への渡航自粛という事でインキネン氏が来日出来ずに…
山田和樹によるマーラー第4番に変更されました。
それから3年が経ち、インキネン氏もこだわりがあるのでしょう当時と全く同じプログラムを用意しました。
コンマスは、今年の3月末で退団した江口さんの変わりに今まではゲストで凌いできましたが、今回は扇谷さんに戻りました。
シベリウスの「夜の騎行と日の出」は今まではCDでしか聴いた事がありませんでした。
それもインキネン&ニュージーランド響のCD…
CDで聴いた時は、何となくぱっとしない曲に聴こえましたが…
実演を聴いてみると「あれっ、こんな曲だっけな~」という意外にスッキリした演奏でした。
悲劇的で特筆するのはやはりHr.の日橋さんですね。
自信をもった堂々とした演奏でした。
インキネンの悲劇的はどうなんだろうと思っていて、最初の入りは以外にあっさりと入ったので「ん」と思いましたが、段々とマーラーらしさが出て来ました。
しかし、全体的にはスッキリしたマーラーでした。
2年前に佐渡さんが振った「悲劇的」も良かったけど、インキネンの「悲劇的」もありですね。
今までインキネンのマーラーはCD化されていますが、今回もCDにならないかな~
80分近い曲なので、やはり最後の方はオケはばてていた気がします。
インキネンのマーラーと並行して来年からは山田和樹のマーラー・チクルスが始まりますが、どんな違いがあるのか興味津々です。