
ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル
今日は、出張の帰りに紀尾井ホールで「ダニール・トリフォノフ」のリサイタルを聴いて来ました。
ダニール君は、クラシック音楽に興味がある人なら知っていると思いますが、現在売り出し中のピアニスト。
まだ20歳です。
昨年のショパンコンクールで第3位、今年になってルービンシュタイン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門では見事に優勝…
チャイコフスキー国際コンクールでは、全部門のグランプリというおまけ付きです。
チケットは、清水和音氏のラフマニノフPコン全曲演奏会に行った時にサントリーホールで先行販売をしていたものを購入。
席はこんな感じの場所。
演奏する手は見えないものの表情は良く分かる場所でした。ピアノは持ち込みの「FAZIOLI」
ショパンコンクールで使用したメーカーです。
ちょうど前ブロックと後ブロックの境目で、前が通路のため足を伸ばせます。
なお、右側も通路なので両側に挟まれない良い位置…
もちろん、それを目的に選んだんですけどね〜
ちなみに「FAZIOLI」の生音を聴くのも初めてだと思います。
プログラムは
ショパン:舟歌 嬰へ長調 作品60
ショパン:12の練習曲 作品25
(休憩)
シューベルト/リスト:春の思い
シューベルト/リスト:ます
シューベルト/リスト:水の上で踊る
シューベルト/リスト:魔王
シューマン/リスト:献呈
リスト/ラ・カンパネラ
リスト/メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
出だしは、昨日のガラコンの疲れか若さか多少かたかった所がありました。
それは表情にも現れていました。
今日は調子が悪いのか? と心配しましたが、舟歌の途中からは緊張もとけたようです。
エチュードに入ってからは楽しそうに演奏するダニール君が見られました。
特に最後の第10番、木枯らし、大洋なんかは圧巻でしたね〜
後半で特に印象に残っているのは、魔王とメフィスト・ワルツ
前半はショパン、後半はリストというハードな選曲…十分に堪能出来ました。
そして、これからがさらに圧巻…
スタンディングオベーションが止まりません。
延々と続くかと思われるアンコール…
何かダニール君が可哀想になるほど…
でも、楽しそうに弾いてたな〜
最後は「もうおしまい」という感じでピアノの蓋を閉めてました。
結局アンコールで聴いた曲は以下の6曲でした
チャイコフスキー:少しショパン風に 作品72-15
ショパン:華麗なる大円舞曲 変ホ長調 作品18
チャイコフスキー:田舎のエコー 作品72-13
ショパン:マズルカ 作品56-3
ショパン:タランテラ 変イ長調 作品43
バッハ/ラフマニノフ:無伴奏ヴァイオリンソナタ、パルティータ第3番から 「ガボット」
多分、バッハが鳴った時には会場にいた人の殆どが涙ぐんだんではないでしょうか(ちょっと大げさ?)
紀尾井ホールとファツィオリの相性が良いのか、勿論ダニール君の演奏もだけど…
色々な音がピアノから出て来ました。
いや〜
今日、紀尾井ホールで聴いた800名の人たちは幸せだと思います。
終演後がまた大変な状態に…
サイン会に並ぶ人、人、人、
何か、空港で韓流スターを出迎える人たちのようでした(性別・年代も含めて)
と言いつつ、私もサイン貰ったんですけど…
お疲れのところごめんなさい。
カーリーこと假屋崎省吾もやはり来ていました。
ランランの時のように花束は渡していませんでしたけど…
おまけに休憩時間の事を…
上下ピンクの服装で左手で紙袋を持って大きなマスクをした、一見浮浪者風の人が入り口の係員となにやら話をしていました。
何かもめ事でも… と思ったんですが、よく見ると「林家ペー」でした。
何やら係員に指差された方に歩いて行きます…
調べてみたら小ホールで「林家正藏 独演会」とか…
場所を間違えたようです。
でも、休憩時間中ですから19:50分頃だったでしょうか…
独演会も19:00からなのに、ペーさん遅刻ですよ(笑)