
フレッシュ名曲コンサート
事の起こりは、長男が大学に進学してからだと思います。
「今度、一緒に演奏会に連れて行って…」
高校の時はこんな事は言わなかったけど、吹奏楽かオーケストラかは良く聞かなかったけど高校生の演奏会には数回行っていたらしいです。
何回か候補を出して、やっと決まったのが今日の演奏会。
まぁ、長男がアパート住まいをしている調布に近い府中での開催だという事もあるかも。
これが、初めて行った「府中の森芸術劇場」
何故か、フリーマーケットをやっていました(笑)
3つくらいホールがあって、その中の「どりーむホール」(右側のガラス張りの部分)で開催されました。
府中の森はこのように台風の影響で木が折れていたりしました。
右の倒れている木の根元は、昨日、日本フィルの福川さんがツイートした写真…
関係者以外立ち入り禁止の中なので、見えませんでした。
根元を見たい人は福川さんのツイートを見て下さい(笑)
今日のプログラム
指揮:金聖響
オケ:日本フィルハーモニー交響楽団
Vn:山根一仁
コンマス:扇谷さん
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
本日の席なんですが、「チケットぴあ」でしか買えずに座席指定が出来ないために最前列のほぼ端っこ…
位置的にはコントラバスの真ん前でした。(これ、信じられないくらい真ん前なんです)
基本的にはオケ全体を見渡せる席が好きなので、普段なら絶対に購入しない席…
でも、昨年のメータ/イスラエルフィルのハルサイ/巨人も前から4列目位だったかな…
端っこではなかったけど。
終演後に首席コントラバス奏者の高山さんと話した時に、「管楽器が聴こえなかったでしょ」と言われましたが、聴こえたものの思っている場所からは聴こえなかったという感じでした。
それもちょっと、何かいつもとは違う響きでした。
だけど普段は買わない席に座って、そう機会がないコンバスのソロ(巨人の3楽章)を高山さんの目の前で聴けた事は貴重な経験でした。
ソロ…良かったですよ〜(高山さん照れてましたけど…)
「コンバスの人、格好良かった」と普段あんまりメールをよこさない長男からメールが来た事にも現れていると思います。
この席で確認出来たのは、高山さんたちコンバスパートとヴァイオリンの1列目(扇谷さんと田村さん)
ヴィオラの高橋さんや荒井さんの頭、チェロの大澤さんくらい…
それと巨人の終楽章でヴィオラとチェロの隙間から、スタンディング&ベルアップで演奏するホルンの美菜さんくらい…
一体、誰が乗っているのか良く分からない中での演奏会でした。
もちろん、ステージの出入りの際にはチェックはしていたんですけどね(笑)
最初のチャイコンのソリスト:山根さんは2010年日本音楽コンクールヴァイオリン部門1位等多くの賞を受賞している若手。
確かに切れのある演奏で上手い…
だけど気になったのは、演奏中も演奏後も「上手でしょ」とか「どうだ」とでも言うような「どや顔」までは行かないまでも、そのような雰囲気が出ていました。
まぁ、嫉妬している訳ではないですが(笑)
あまり書きたくないような年齢(20歳前です) だから若さもあるのでしょう。
それに本人はそれほど意識していないと思うんです。
しかし、良い演奏をする奏者だけに余計な部分で敵を作って潰れて行くのは忍びない、誰か言ってあげた方が良いと思います。
アンコールもクライスラーのレチタティーボとスケルツォ…超絶技法を駆使した曲です。
その場では、観客も感心はするだろうけど、同じクライスラーでも愛の喜びとか悲しみとか一般に良く知られている曲を演奏した方が、観客の記憶に残ったと思うんですけど、どうでしょうか…
巨人については、最近はマーラー全開の金さんですから、インキネンサウンドとは違った本来のマーラーっぽさの巨人が聴けました。
これは、以前も書きましたがインキネンサウンドを否定している訳ではありません。
インキネンはインキネンで新しいマーラーとして評価すべきだし、聴いていて気持ち良い…
普段聴き慣れた場所で巨人を聴けた方が良かったのか、滅多に無い高山さんの目の前でソロを聴けた方が良かったのが良く分かりませんが、満足はしました。
でも、一番良かったのは普段離れて生活している長男とゆっくり食事をしたり、話をしたり、音楽を一緒に聴けた事だと思います。
長男も気に入ったようで、また連れて行ってとの事…
ただ、お互いの予定とかが直前にならないと決まらないので次はいつのことやら…
でも出来るだけ機会は作ろうと思っています。
今日は有意義な1日で幸せでした。