
宮田大 チェロ・リサイタル
毎回、何度も済みません。
18:30開演はちょっと辛いです(笑)
プログラムは
チェロ:宮田大
ピアノ:ジュリアン・ジェルネ
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 op.69
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 op.65
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 op.19
宮田大はご存知のように宇都宮出身です。
だから、このリサイタルチケットも良い席は発売後あっという間に売り切れました。
私もいつもの席とは違って前から4列目というかなり前の方の席になりました。
最初にプログラムを見て心配しました。
構成的には問題はないのですが、結構地元だからといって聴きに来る人が多いんです。
そういう人にとっては難しすぎますよね〜
特にブリテンなんかは名前も知らないでしょうし…
私の席の近くでも(ステージに近い席ですよ…)、寝息が聞こえました(笑)
先日の辻井伸行ピアノ・リサイタルの時のように鼾じゃなくて良かったんですけど…
興味がないなら無理して来なくても良いと思うんですけどね〜
ちょうど1年前、同じ場所でのリサイタル…
彼はR.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調の演奏中に弓を壊しました。
毛が切れたのではなくスティックが壊れました。
つい先日はピアノの弦が切れるという滅多に無い場面を目撃したし、今日は何が起こるのだろうと思っていましたが何も起こりませんでした(笑)
1年前の宮田大に比べると演奏している時の表情に余裕が出来たような気がしました。
この1年の間に2回ほどリサイタルやコンチェルトを聴きましたが、その時は気がつきませんでした。
最も、こんな近くで見るのは初めてからかも…
その余裕の無さは譜めくりのお兄さんに乗り移ったようです(笑)
楽譜を追う真剣な目…
まばたきも殆どせずに怖いくらいでした。
アンコールで譜めくりが必要ない曲でも出て来て、じっと座っていたし(笑)
宮田大の演奏はいつものようにダイナミックな力強いものでした。
何かが起こると思いましたが、上でも書いたように何も起こりませんでしたけど…
チェロなんかはエンドピンを立てるステージ上の木目によって響きが違ってきますが、そんな事はおかまいなしに弾いていました。
ピアノ伴奏のジュリアン・ジェルネ氏…
良い演奏でした。
宮田大とも息が合っていて良かったです。
特にラフマニノフはチェロ・ソナタと言っても、どちらかと言うと主役はピアノです。
彼のピアノが宮田大の演奏を引き出したとも言って良いでしょう。
今日は3曲とも良い演奏でした。
アンコールは宮田大もプログラムが難しいと感じていたせいか以下の3曲でした。
坂田晃一:コクリコ坂から 〜さよならの夏
カッチーニ:アヴェ・マリア
久石譲:ハウルの動く城から 〜人生のメリーゴーランド
アヴェ・マリアは雰囲気があって良かったです。
終演後の晴れ晴れとしたお二人…
今日は誰にでも(CD等を買わなくても)サインをしていましたが、私は以前にサインを貰っているので並びませんでした。
でも今思うとジュリアン・ジェルネ氏のサインは欲しかったかも。