
第639回 日フィル 定期演奏会
プログラムは
指揮者:ピエタリ・インキネン(首席客演指揮者)
コンマス:扇谷さん
シベリウス:付随音楽「クオレマ(死)」
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
シベリウスのクオレマは次の4曲構成になっています。
悲しきワルツ op.44-1
鶴のいる風景 op.44-2
カンツォネッタ op.62a
ロマンティックなワルツ op.62b
この中で有名な曲は「悲しきワルツ」です。
アンコール曲にも良く用いられているし、先日の世界フィギャーで使った選手もいました。
私の好きな曲。
作品番号を見て頂ければ分かりますが、組曲でも何でもなく、演奏の順番も特に決まっていません。
もちろんこの順番に演奏され録音されたCDもありますが、それが正解ではないという事です。
本日は、カンツォネッタ、ロマンティックなワルツ、鶴のいる風景、悲しきワルツでした。
演奏自体はとても繊細なものでした、弱音の部分もただ弱いだけではなく美しかったと思います。
特に好きな、悲しきワルツ… ぼーっと聴き惚れていました。
演奏後の余韻も十分に楽しめ、大満足。
マーラーは、インキネンと日フィルは私が聴いた範囲では、1番と3番を振っています。
どちらも、「爽やかなマーラー」でした。
濃い重厚な音を求める人には、淡白な演奏だから不満が出る可能性はあると思いますが、過去2回聴いて来ているので私には好感度が持てる演奏でした。
爽やかなマーラーと言っても、出だしのオット氏の日本人離れした(日本人じゃないですけど…)堂々としたトランペットで始まり、第3楽章では先月末で退団したのぶさんの変わりに丸山さんが良いソロを演奏し、攻次郎さんを初めとしたトロンボーンとホルンチームの息の合った金管の活躍。
弦もハープも良かったし、聴き所は満載でした。
地味だったけど、今日も伊藤さんのクラリネットが確実な音を出していました。
全体的な印象は、とても良い5番でした。
マイクが何本も下がっており、来年の3月にCDの発売予定があるそうです。
インキネンと言えば、来シーズンは2013年3月と4月にに来日し、シベリウス交響曲チクルスがあります。
2ヶ月間で1番から7番まで、楽しみですね〜
音楽監督を務めるニュージーランド響との録音はありますが、来シーズンの日フィルとのチクルスもCD化して欲しいものです。
日フィルでシベリウスのチクルスをやった指揮者は、創立指揮者の渡邊暁雄とネーメ・ヤルヴィくらいでしょうか…
待ち遠しいです。
それと「西本智実」が日フィルのミュージック・パートナーに就任されたそうです。
私は来月マーラーの復活を聴きに行きます(八王子)。
時刻は開演の8時間くらい戻りますが、今日チケット忘れてしまいました。
半分は諦めて、泣きながら(笑)サービスセンターに電話したら…
名前と座席番号を聞かれて…チケットを再発行してもらえました。
座席番号は手書きです。
ありがとうございました。