
レオナルド・ダ・ヴィンチ展
bunkamura ザ・ミュージアムで開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行って来ました。
展覧会のタイトルは「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」です。
7月くらいまで開催されていると思っていた所、6/10までである事を昨日知り…
本日、ちょうど東京出張だったために打ち合わせの前に慌てて鑑賞しました。
bunkamuraに着いたのが9:30頃です。
開場の30分前ですがすでに20名ほどが並んでいました。
開場時には確実に100名を超えていました。
平日とはいえ、もうすぐ終わりですからね〜
入場後、私はすぐに今回の目玉である「ほつれ髪の女」へ…
他の人は入り口から順番に観ているので、約5分間程度独り占めでした(笑)
ダ・ヴィンチが「髪は風に合わせてたわむれるように描くと良い」と言っているように凄く繊細なタッチで柔らかい女性が描かれていました。
人が増えて来た所で入り口に戻り鑑賞開始…
今回は日本初公開の作品も多く、たぶん専門家にはたまらない展覧会だったのではと思いますが…
素人の私には、ルネサンス(特に16世紀半ばまで)は様式の違いがはっきりとは理解出来ないので、みな同じような雰囲気の作品に見えました。
特に今回はダ・ヴィンチ作の作品が5点ほどと弟子を中心とした同じ時代の作品が集められたので、余計そのように感じられたのだと思います。
「ほつれ髪の女」以外で印象に残った作品としては、
ダ・ヴィンチ作の「衣紋の習作」2点
これも「人体に着せた布はその中に人体があるかのように表現しなくてはならない」と言っている通りに人物は描かれてはいないものの正に人物が着衣しているように感じられました。
カルロ・ペドレティ作と考えられている「聖母マリア」「岩窟の聖母」
ダ・ヴィンチの未完成作品かもしれない「アイルワースのモナ・リザ」
これはルーブルのモナリザよりも若い感じの女性で、背景は全然違います。
展覧会としての展示は世界初だとか…
なのでしょうか。
モナリザに関しては全部で15〜6作品の展示がありました。
簡単に言ってしまえば模写ですが、中には真筆である可能性もある作品が何点かありました。
トータルとしての感想は、 先月行ったセザンヌ展と比較して満足感は同じ程度でしたが、充実感が少し欠けていた感触です。
展示点数は同じですが、セザンヌ展は100%セザンヌでしたし、ポスト印象派としての様式の変遷などが興味深かったからです。
ただし、打ち合わせ開始時刻までという限られた時間の中での鑑賞でしたので、もっとじっくりと鑑賞出来れば感想も違った可能性があります。